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CAIRE inc.によるMGC Diagnostics Holdings, Inc.の買収
非侵襲的心肺機能診断装置を含むポートフォリオの拡充 (米国発)

2022年12月24日

米国発 (2022年11月29日)

日本特殊陶業株式会社の子会社であるCAIRE Inc.は、ミネソタ州セントポールに拠点を置くMGC Diagnostics Holding Corporation(以下MGC)の買収を発表しました。MGCは心肺疾患の検出、分類、管理に用いる非侵襲的心肺診断システム、アクセサリーおよび消耗品の設計、開発、製造販売を手掛けています。 この買収は今年中に完了する予定です。

MGCは1977年に設立され、心肺機能診断の分野では世界第2位の企業です。 MGCは、米国セントポール本社のほか、ベルギー、ドイツ、フランス、オーストラリアに拠点を持ち、200人以上の従業員を擁しています。 肺機能検査システム、心肺運動負荷システム、スパイロメーター、フローセンサー、ガス分析器、関連消耗品を中心とした幅広い製品ラインアップを有しています。

高齢化社会の到来により、心肺機能の診断検査を必要とする疾患の有病者数は増加の一途をたどっています。 世界第3位の死因であるCOPDに苦しむ患者様は6,500万人以上、喘息に苦しむ患者様は世界で3億人以上と言われています。 これらの人口は毎年増え続けており、年間1,000億米ドル以上の医療費支出の原因となっています。

今回の買収は、肺疾患の認知、診断、治療、モニタリングなど、肺疾患発症の進行過程において患者さんとつながるというCAIREのミッションを前進させる重要なステップとなります。2020年に独自の喘息診断技術を開発・製造するSpirosure社(現CAIRE Diagnostics社)を買収したことに伴い、病院や診療所に直接販売するグローバルな販売チャネルを持つことになります。

「CAIRE は、心肺疾患の患者さんにより良いサービスを提供するために、臨床現場での製品提供を拡大することで、将来の成長を促進することを強く望んでいます。MGCは、呼吸器疾患の診断に広く採用され、得られた情報が疾患管理に役立つように、最先端の製品ポートフォリオを備えています。これらのツールは、CAIREの酸素療法ソリューション一式を補完する優れたものです。 さらに、MGCの力強い成長を牽引している戦略的計画と実行を担うMGCの上級経営陣およびグローバルな専門家チームと協働できることを大変うれしく思います。 これは、事業のシームレスな統合と継続的な市場拡大のための鍵となるでしょう。」と” CAIRE 社長兼 CEO の Earl Lawson は述べています。

「MGCチームは、CAIREの一員となることを大変喜ばしく思っています。常に市場をリードしてきたCAIREと日本特殊陶業のリソースを活用し、既存市場での継続的な成長とクラス最高の販売チャネルによる新製品・新技術の投入を期待しています。」とMGCのCEOであるTodd Austinは、述べています。 また、この買収は、日本に拠点を置く日本特殊陶業のソリューションポートフォリオを継続的に拡大し、中核となる内燃機関事業以外の全体的なポートフォリオの多様化の一環として、医療・ヘルスケア市場により大きな貢献をしていくことを支援します。