CAIRE Inc.は、米国のSpirosure, Inc.を買収したことを発表しました。Spirosure社は、喘息患者におけるアレルギー性炎症の重要な指標である呼気中一酸化窒素濃度（FeNO）を測定する革新的な技術を用いて喘息検知器を開発・製造するカリフォルニア州の企業です。

喘息は世界で3億人以上が罹患していると推定されており、最近のGlobal Initiative for Asthma（GINA）ガイドラインでは、喘息患者の管理における評価ツールとしてFeNO測定が推奨されています。FeNOは、喘息の診断、吸入コルチコステロイド（ICS）の非服薬の検出、喘息性炎症の悪化の早期兆候として、またFeNO値の上昇はICSに対する良好な反応性を予測できることから、管理が難しい喘息の管理に使用することができる。

日本特殊陶業株式会社は、呼吸療法事業のグローバルな足場を確立するために2018年12月にCAIREを買収しましたが、以前より製品の開発を進めているSpirosureに投資していました。今後、Spirosure社はCAIREの一部門となり、CAIRE Diagnostics Inc.として運営され、CAIREのポートフォリオを呼吸療法の診断分野へ拡大されます。

Spirosure は最近、最初の製品である Fenom Pro® を発売しました。この製品は、独自のセンサー技術により FeNO を 10 億分の 1 のレベルで正確に測定できる、信頼性と利便性に優れた装置です。本製品は、クリニックでの使用を想定されており、現在、米国、EU、インドで販売されています。